インビザラインコラム

第23回 くぼた矯正歯科クリニックでインビザライン矯正を体験した方の声

インビザライン治療を医院で行うためには、歯科医師がインビザライン導入セミナーを受講し基礎的な知識を習得することで、マウスピースを発注するためのアカウントをインビザライン社から発行してもらいます。このアカウントは比較的簡単に発行されるので、インビザライン診療自体は簡単に医院に導入することが可能です。
導入するのは簡単ですが、実際にインビザラインで歯並びを治す診療が簡単かというと決してそういう訳ではありません。インビザラインは単に歯並びを治す矯正装置のひとつというだけで特別な装置ではありません。矯正治療に対する知識がないとしっかりと歯並びを治すことはできません。ワイヤーを用いないというだけで患者様の歯並びを治すためには従来の矯正治療と必要な知識は変わらないと私は思っております。

アカウントを発行された歯科医師がかなりの数になっておりますので、4,5年前まではごく限られた歯科医院でしか受けることができない治療でしたが、ここ最近インビザライン矯正を行っている医院が日本中で急速に増えており、それこそ私の医院のある仙台市でもインビザラインはそこら中の医院で治療を受けられるようになりました。それに伴いマウスピース矯正のいろいろなことを耳にする機会が多くなったように思います。
インビザラインできれいに歯並びが治ったというハッピーな話ばかりだと喜ばしいのですが、実際に入ってくるのは良い話ばかりではありません。自分の医院の患者様でも100%治療結果に満足された方ばかりではないと私も理解していますので、すべての患者様にも喜んで頂き、なおかつ矯正医として自分が納得できる治療を追求していかなければならないと思っています。

私が自分の医院で治療を受けた患者様の話をブログで書いたとしても信憑性に欠けることは承知の上で、私の医院でインビザライン矯正を受けた実際の患者様がどのようなことを治療中や治療後に仰っているかを今回は書いてみます。

まずはインビザライン治療を受けて良かったと言って頂けた方の意見から。インビザラインにして良かったという方の意見で最も多いのは、インビザラインでちゃんと歯並びがキレイになったということです。治療期間中はインビザラインでの治療が上手くいかなくて途中からワイヤーになるのではないかとか、そもそも満足な歯並びに治らないのではないかと不安な気持ちで治療を受けていた方が多いようで、治療が終わった段階で歯並びがキレイになったことを喜んで頂くことが多いです。
インビザラインで抜歯治療はできないと思っていたがちゃんと治って良かったとか、あとは他の医院ではインビザラインでは無理だと言われたが私の医院ではインビザラインで対応可能と言われ実際に治ったので良かったと言って頂くこともあります。治療を受けていただいてプラスの意見で一番多いのは歯並びがキレイになって良かったという意見です。良かった話は私が書くと若干嘘くさく感じるので、あまり書かないほうが良いのかもしれませんが、多くの方が治療結果に満足して頂いております。

治療中にマウスピースが目立たないこともメリットの一つですが、実際に治療を受けている方からマウスピースが目立たなくて良いと言われることは少ないように思います。むしろ目立たない治療と言われているのに歯に接着したアタッチメントが見えるとか顎間ゴムが見えることなど、全く他人から気づかれないほどに見えない治療ではないことに少し不満を言われる方もいらっしゃいます。
装置の見た目に全く不満を言われない方も大勢いらっしゃるので、ほとんどの方は見た目については想定通りだったのかなと思います。

痛みが少ないこともインビザラインのメリットと言われています。毎回診療に患者さんが来られる度に痛みについてお聞きしますが、痛みを訴える方はごく少数です。ワイヤー矯正の場合にはほとんどの方が何らかの痛みの症状を訴えることと比較すると明らかに痛みに対して不満を訴える方は少ないです。
ただし、痛みがない訳ではありませんので、新しいアライナーを装着するとその日は締め付けられる気がするとか、ごく少数の方ですが痛くてマウスピースを入れているのが辛いと言われる方もいます。痛みに関する感受性は個人差が大きいと言われています。これから治療を考慮されている方は全く痛みがないわけではないことをご理解いただけると幸いです。

アライナーの着脱についての意見も割と多いような気がします。アライナーは食事の際に着脱が必要です。治療をされた方はほぼ皆さん大なり小なりアライナーの着脱について何かしらの負の感情を抱くようです。単純に着脱が面倒臭い、着脱が難しいとの不満もあります。あとはアライナーを人前で着脱するのが恥ずかしいとの話をお聞きすることもあります。
インビザラインでは顎間ゴムをよく使用しますが、アライナーの着脱だけでなくゴムを掛けるのが面倒とか、口の中でたまにゴムが切れることがあり不快だとの話もあります。
アライナーの着脱は治療前に患者様が想定されているより明らかに面倒なんだと思います。

装着感についての意見も割とよくお聞きます。もちろん意見として聞くのは装着感が思ったよりも悪いとの意見です。口腔内はとても敏感なのでなにか食べ物以外のものが入っていると基本的に不快です。インビザラインのアライナーは約0.75mm程度の厚みだし辺縁も歯と歯肉の境目に設定されているため、マウスピース矯正のアライナーの中ではかなり装着感が良い方のアライナーだと思います。それでも実際に装着するとそれなりの違和感があります。私自身がインビザライン治療を受けて最初に感じたのがアライナーを装着した際の不快感でした。
アライナーの匂いが気になるという意見もわりと多いです。材料自体の樹脂の臭いが気になるとの意見や、場合によっては使っているうちにアライナーが臭くなって嫌だと意見もあります。全く違和感を感じないという方も大勢いるので、装着感についても個人差が大きいと思います。

あとは発音についての不満もかなり多いです。アライナーを装着するとほぼ全員に近いくらいの割合でサ行の発音が難しいとおっしゃいます。私も全く同意見でした。舌が滑る感じがしたり舌がもつれたり、慣れるまでは少し喋りにくいです。一方で、私の医院でアナウンサーの方も何人か治療を受けて頂きましたが、仕事で話をしているときもアライナーを入れたままで全く問題ないと皆さん仰っていました。少なくとも生活に支障がでるほどしゃべりにくいとの意見は記憶にありませんが、慣れるまではしゃべりにくいことは間違いありません。

治療期間については意見がまちまちです。最初に想定される治療期間をお伝えしていますし、そもそも治療期間は最初の状態によってまったく異なるので治療期間の長短は仕方がない部分もあると思います。お伝えした治療期間よりも長い期間がかかると患者様から不満を訴えられることがしばしばありますし、逆に思ったより早めに治療を終えることができて喜ばれることもあります。どちらの意見が多いかというと残念ながら圧倒的に治療が長くなって不満を述べられる方が多いです。治療が長くならないよう配慮しておりますが、歯並びが治らなければ治療を終れませんのでご理解をいただけると幸いです。

そもそも治療が思ったように満足に終わっていないことに対する意見もあります。滅茶苦茶な治療で不満だったというご指摘を頂いたことはありませんが、大変申し訳ないことですが治療結果が思っていたのと違う、口元がもっと入ると思っていた、食べ物が上手く噛めないなど様々な意見を頂くことがあるのも事実です。できる限り最大限の努力はしているつもりですが、残念ながらすべての患者様から満足だとの感想を頂けるわけでもありません。その点は真摯に受け止めて今後の治療に活かして行く必要があると思っています。インビザラインが悪かったのか、そもそも私の何かしらの失敗でから満足して頂けなかったのかを区別する必要はありますが、治療にネガティブな感想もあることはお伝えする必要があると思います。

実際に治療を受けていただいた患者様の大半の方からはポジティブな感想を頂いております。治療を受ける際には、その医院の長所と短所を判断され、さらに長期間の治療中に良好な関係を築けるかを判断された上で治療を受けられるか判断される必要があります。
インビザライン社の公認のファカルティーの立場で診療をしている私の意見は、かなりインビザラインに対して好意的な判断を言わざるを得ないので公平ではないとの指摘もあるかもしれませんが、なるべく公正な立場で書いているつもりです。
これからマウスピースで歯並びを治そうと考えている方の判断材料として参考にして頂けると幸いです。

 

仙台市で矯正歯科をお考えの方は「くぼた矯正歯科クリニックへ」

院長 久保田 衛

  • 医療法人プライムオルソ 理事長
  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • インビザライン公認クリニカルスピーカー
  • カンボジアプティサストラ大学臨床教授

医療法人プライムオルソ くぼた矯正歯科クリニック

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