Dr.ブログ

ALWAYS 3丁目の夕日

ひさびさにDVDを最初から通しで最後まで見たような気がします。
“ALWAYS 3丁目の夕日”は、すでに続編も出ているので少し前の作品ですが良い映画でした。
戦後直後なんて今よりもずっとずっと貧しいはずなのに、今の物資が溢れる時代より心の豊かさを感じさせるのは何故なんでしょうね。
とにかく、ほのぼのと優しい気持ちになれる映画で、最近みた映画のなかでは一押しの一本かもしれないです。

昭和という時代はまだ昔というほど年月を経たわけではありませんが、東京タワーの工事の進行で時代と季節を感じさせるこの映画は、ほんの少し昔である昭和をノスタルジックな気持ちで思い出させてくれます。
今の日本が忘れてしまったとても大切なものがこの中には溢れているように思います。
ストーリーは大きな起伏があるわけではないのですが、笑いあり涙ありと下町の様々な人間模様を人情味たっぷりに表現されていて、見終わったあとには胸の暖まる気持ちになりました。

もちろん昭和生まれの私ですが、戦後の混沌とした時代なんて全然知らないし、高度経済成長の真っ直中に育ってきた時代背景はむしろ平成に近い感覚なのではないかと思うのですが、何故だか懐かしい気持ちになりました。

昭和と平成では一体何が違うのか。
この映画を見ているとそういう気持ちにきっとなると思います。
最近の日本は、個々の人間の繋がりが希薄になり、ともすればドライな関係が好まれる時代だと思います。
他人に干渉されることなく日々生活を送ることは、確かに個人としては厄介ごとに巻き込まれることもなくある意味平和なのかもしれません。
でも最近の日本は数年前までは考えられなかったほどに悲しい事件が毎日起き、都会では子供を1人で外に出すことさえ憚られる時代です。
私個人の意見なので正しいかどうかは別にして、やはりドライな生き方を格好が良いと思いこみ、他人の事を考えずとにかく経済の成長を優先してきた結果、本来あるべき人間関係を我々現代人はないがしろにしてきたのではないでしょうか。

うまく表現できなくてもどかしいですが、一生懸命前向きに進もうとする社会の力強さ、そういうがむしゃらな気持ちを全面に出して頑張ることが今の日本に決定的に欠けているような気がします。
多少泥臭くてそれはそれで大変かもしれませんが、人と人との繋がりをもっと大切にして行きたいと思います。