インビザラインコラム

第9回 インビザラインを入れたまま飲食したらダメですか?

インビザライン治療中の患者様で、食事の際に毎回アライナー(マウスピース)を外すのが面倒だと仰る方がいます。たしかに私もインビザラインで自分の歯並びを治した時に、ちょっとしたおやつを食べるときにわざわざアライナーを外すのが面倒だと思っていたので、そういう患者様の気持ちは分からなくもないです。
ちなみに私だけでなく多くの患者様が間食の際にマウスピースを外すのが面倒だから間食を摂らなくなったと仰います。本来の目的とはかけ離れていますが、多くの方がダイエットにもなったと喜んでいます(私は治療中に結構やせました、治療が終わったらすっかり元通りの体型に戻ってしまいましたが…)。

インビザラインは歯を均一に覆うようにできているため、食べ物を咬む面も実物の歯とほぼ似通った形になっています。自分の治療をした際にいろいろと試してみたのですが、アライナーをはめたままでも飲食は可能でした。

では、アライナーを付けたままで飲食はしてはいけないのでしょうか?
基本的にはインビザラインのマウスピースを入れたままの食事は避けてください。
理由は以下の通りです。

1.奥歯が咬み合わなくなってしまう

 アライナーは約0.7mm程度の厚みがあります。上下の歯列にアライナーを装着したまま奥歯を咬み合わせると約1.5mm程度の厚みのあるものを常に噛んだでいることになるため、奥歯が骨に沈んでいくような力が加わることになります。そのため、アライナーを装着した状態で奥歯を強くかみしめると、上下顎の奥歯が徐々に沈んでいき、アライナーを装着していない状態では奥歯が咬み合わない状態になってしまいます。
奥歯で食べ物を噛める状態に戻すためには更に治療を要するため、できるだけアライナーを装着した状態で強くかみ締めないで頂きたいのです。

2.アライナーの変形の原因になる可能性がある

 アライナーは弾力があり、ある程度の力の範囲では永久変形を起こすことはありません。一方で、アライナーを着脱する際に雑にアライナーを扱うと永久変形を起こしてアライナーが本来の役割を果たせなくなることがあります。
アライナーを入れまま食事をすると咬合面に非常に強い力が加わります。本来、アライナーは歯に完全に適合している訳ではなく、歯の移動中はマウスピースと歯の間には僅かな隙間が存在します。アライナーを装着したまま食事をすると、隙間がある部位には永久変形が起こる可能性があり、予定通りの移動を妨げることになります。

3.アライナー内部に食べ物が入る可能性がある

 アライナーと歯の間には部位によってはある程度の隙間があります。もしアライナーを装着した状態で食事をすると、隙間に食べかすが挟まってしまうことがあります。
口臭の原因になったり、むし歯の原因になることもあります。口腔内を清潔に保つためにもアライナーを装着した状態での食事は避けていただきたいです。

4.食事をおいしくいただけない

 食事はしっかりと食べ物を噛みしめることで様々な成分が出てきて、それを舌で感知することで味覚を認識できます。
アライナーを装着した状態でも食べ物を咀嚼して飲み込むという動作は可能です。ただ、食事を味わうという意味では、アライナーを装着して食事をするとなんとも味気ない感じがします。大抵の人にとって食事は毎日の楽しみの1つだと思います。矯正の治療期間は長期に渡ります。治療期間中に生活の質(QOL)を下げないためにも、食事の際にはアライナーは外して食事を楽しんでください。

アライナーを装着している状態で飲み物程度なら飲んで頂くことは可能です。飲み物を飲むだけであれば、矯正治療を妨げるという心配はありません。
ただ、むし歯予防の観点やアライナーを清潔に保つという意味では、やはり飲み物もできれば外して飲んで頂いた方が無難です。

飲食の際にアライナーを外すという習慣を一度身につけて頂くと、実際には着脱はそれほど苦になりません。治療期間中、歯の健康管理も大切なので、アライナーを装着した状態では飲食は避けるという習慣を身につけて頂けると矯正医としては安心です。

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